クラシック好きの友人

学生時代からの友人の一人である原田竜一郎君が、大変なクラシック音楽ファン。特にピアノ曲が好きで、自分でも演奏します。
倉田君とは大学のサークルで知り合いました。1年のときは、別にクラシック音楽好きではなかったのですが、2年になって突然目覚めたようです。彼曰く「長年心の奥で眠っていたクラシックの魂が、ある音楽を聴いてようやく目覚めた」のだそうです。こちらが彼のブログです。

 

その音楽とは、イタリアのピアニスト、マウリッツィオ・ポリーニ。世界的な大ピアニストなのだそうですから、知っている人も多いのではないでしょうか。門外漢の私は、その時に初めて耳にする名前でしたけれど。

 

ともかく倉田君は、たまたまつけていたテレビで、ポリーニの演奏を見て、その音楽を聴いて全身が震えたといいます。「なんだ、この完璧な演奏は!」と驚き、感動し、すぐにCDショップでポリーニのCDを手に入れました。聴けば聴くほどすばらしい演奏。完璧な技術だけではなく、奥深い表現力、男性的な力強さと女性以上に繊細な神経。どれをとっても「ほとんど人間業を超えた、神の領域」。彼はつぎつぎにCDを購入し、瞬く間にポリーニマニアになったのでした。

 

俊男君は自分でも演奏すると、最初に書きましたが、子どものころに4年間だけ、ピアノを習っていたのだそうです。男の子という抵抗もあり、当時はピアノを好きにはなれませんでした。自分から親に言って、ピアノ教室に通うのを辞めさせてもらったといいます。けれど、4年間ピアノを習っていたことで、彼の言う「クラシック魂」が醸成されたのでしょう。そして、その後、長い眠りについた。それがポリーニの演奏に触れて甦ったというわけです。

 

クラシック音楽に目覚めた倉田君は「昔取った杵柄」で、ピアノの演奏も始めました。昔使っていたピアノは実家にありますし、アパート住まいではピアノを買って家で弾くことはできません。そこで中古の電子ピアノを購入し、ヘッドホンをしながら独学で練習を始めたのです。

 

その彼も、今や2児の父。昨年、首都圏の分譲マンションを買いました。念願のマイホーム。しかし倉田君には、家よりも欲しいものがありました。それはグランドピアノです。マンションを購入すると同時に、彼は新品のグランドピアノを手に入れたのです。学生時代からの夢がようやく叶ったわけです。

 

新居に招待されて、お祝いに行ったとき、私は彼の演奏を聴かせてもらいました。以前の電子ピアノでも聴いてはいたのですが、グランドピアノの音色と音の広がりのすばらしさに、ほとんどの人が感動してしまいました。彼の腕前も、以前とは比べものにならないくらい上達していたのです。

 

ピアノの演奏は年をとっても続けられるでしょう。一生楽しめるすばらしい趣味を持っている彼を、うらやましいと感じています。